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2月13日 サンドーム北動物霊苑にて祥月月忌法要が行われました

 
サンドーム北動物霊苑祥月月忌法要に
多くの方がお参り下さいました。
 
その為、新型コロナウイルス対策と致しまして
 

 

 

 

 
・入口の常時開放
・1階、2階でのお焼香にて人数の分散
・消毒液自動噴射機の設置
・受付スタッフのフェイスシールド装着
 
を徹底させていただき、皆様に安心してお参り頂けるように致しました。
 
来月のお祥月も皆様のお越しをお待ちしております。
 
Youtubeにて祥月の様子を動画にて掲載しておりますのでご覧ください
 
⇓ こんな法話をいただきました ⇓
 

 
私が一番最初に、
修行道場から戻ってきて
こちらのお勤めをご依頼いただいてから
もう10年は経っていると思うのですが。
 
当初は数人で始まったわけでありますが
今はこれだけ大勢の方が毎月
本当に心を込めてお参りに来てくださっている事がとても嬉しく思います。
 
継続は力と言いますけれども
言葉だけで捉えるよりも
皆さんが何の思いをもってここに来られているか?
ここが一番大事なのではないかと思います。
 
その思いということについて
今月2月15日って皆さん何の日かご存じですか?
どうしても2月14日に引っ張られてしまいますよね。
2月って。
 
我々にとってお坊さんにとって
2月15日は大事な日なのです。
お釈迦様が亡くなられた日なのです。
 
” 涅槃会 (ねはんえ) ” 
と言います。
 
全国のご寺院はこのお釈迦様の
ご遺徳を偲んで色んな行事が営まれます。
 
うちは新暦でやるので
3月にお彼岸と一緒に行うわけであります。
お釈迦様が最後に残された言葉で
有名な説法の言葉があります。
 
「自灯明(じとうみょう)」
って聞いたことありますか?
どういう意味かといいますと
 
【外のものに頼るなよ
 自分の心をまずはしっかりと
 信じていきなさい】
 
こういう言葉なのです。
もっとわかりやすく言うと
 
人のせいにするな。
環境のせいにするな。
常にまず、自分の方向に矢印を向けて
今貴方が何を為すべきかを考えていきなさい。
 
というような言葉です。
今我々ってどうしても
情報社会ですよね。
SNSもそうですし、
テレビもそうですけれども・・・
聞きたくもない。
見たくもないものを
テレビをつけたら色んな情報が
入ってきてしまう。
 
そういった中にいますと、
知らず知らずのうちに
ちょっとした言葉・情報に
心が凝り固まっている時があるわけです。
 
そうなるとどうしても
自分の都合のフィルターで
物事を見たり聞いたりして
意の叶った取捨選択をしたがるのですが、
実はそこが我々の悩みの種と説くのが仏教なのです。
 
このお釈迦様の言葉を1つ
皆さんのヒントにして頂くとするならば
『自分の心時間』
これを大事にして欲しいという事なんです。
 
色んな情報社会。
色んなものに我々は知らず知らずのうちに
引っ張られるのだけれど、
今一度『自分の心時間』というものを
楽しんで頂きたいなと思うわけです。
 
それは何かといいますと、
今まさに皆さんそうなんですが
それを教えてくれたおばあちゃんがいます。
 
お檀家さんのおばあちゃんで
前にも一度お話した事が
あるかもしれませんが
大変仲のいいご夫婦がおられました。
ある日、旦那さんが亡くなられたのですが
お母さんはすごく悲しんでおられて、
我々は、通夜・葬儀が終わった後
7日、7日のお参りに行くのですが
丁度三七日の日だったでしょうか?
3週目の事です。
 
ご自宅に伺ってお参りをさせて頂くのです。
毎週15時にご自宅でお参りさせて頂いて、
いつも10分ぐらい前に言っていたのですが
その日だけ、少し前の法要が早く終わったので
少し早いですが、お母さんと話そうと思って
20分前ぐらいに行ったのです。
 
ピンポーンっと押したら
「和尚もう来たんか?!
まだ、ご飯が炊けておらん」
っというのです。
 
ご飯とは仏飯です。
仏さんのごはんです。
お父さんに備えるご飯が炊けていないと言うのです。
 
「待ちますよ。何時に炊き上がるんですか?」
と聞くと
「15時」
 
15時にお参りが始まるのですが
15時にタイマーが掛けてありました。
娘さんが出てきて
「和尚さんすいません。」
と出て来るんです。
仕事を途中で抜けていつも
お参りに来られていたのですが
「さっき私も来たんですが、
お母さんがいなかったんです!」
探しても探しても何処にも居ないと思ったら
お母さん帰ってきて手に蜜柑(みかん)を持っていたと。
 
なんの蜜柑かというと畑でとれた蜜柑なんですね。
お父さんが好きな蜜柑を供えたいから今取りに行ったと。
今日和尚来るなら、朝取りに行けばいいのに。
 
「もぎたてがいいんだ。」
とおばあちゃんは言いました。
15時に炊飯器のタイマーが鳴りました。
そうすると、お母さんが
いそいそと台所に行って
ご飯をよそってお盆に乗せて来るのです。
 
「娘は15時に合わせて準備しろというが、
やっぱりもぎたての蜜柑と
炊き立てのご飯がええよねぇ。お父さん。」
 
と言いながら供えるのです。
私はその時ガツンとやられまして
我々は15時にお参り。
どんな予定でもそうです。
時間を使うと思ったら
それ以前に都合よく準備しようと思うでしょう?
 
でも、お母さん1人だけ違ったのです。
自分の心の時間で生きてたんです。
 
お母さんはお父さんの本当の供養をしたいから
炊き立てともぎたてを15時に供えたところで
皆でお経をあげてあげたい。
これが自分の拠り所として生きていくことなんだ。
改めてお母さんに私は教えられた時間でありました。
 
どうしても我々は自分の都合で
時間を使っているように思われるけれども、
それは時間に使われているのです。
 
本当に時間を使っているのは
お母さんのようなこういう生き方なんだな
時にこういう生き方を
1日に少しの時間でも持てたら
私も見る世界が違うかもな
 
そういう風に教えられた私の教訓でございます。
是非皆さんも毎月のこのお参り
心からお参りに来られていると思いますが、
『心の自分時間』
そういう観点で是非お参り頂ければ幸いでございます。
 
今日は長々とご清聴ありがとうございました。
また来月お逢い致しましょう。
 
 
≪お客様の声≫
 
福井市F様

 
特に有りません。
良好です。
 
《次回の法要の日程をお確かめください》
 
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