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2025.2.11 コラム

猫ちゃんの不思議 ~猫ちゃんのなんでだろう~

現代において私達と暮らしている猫ちゃんは色々と謎の部分があります。
例えばなぜ高いところに登るのが好きなのか……
なぜ狭いところに入ろうとするのか……
なぜ背中から落下することがないのか……

猫はなぜ高いところが好きなのか

 

家にいる猫ちゃんがキャットタワーの上に乗ったり、家具の上にのるのはなぜなんだろうと考えたことはありませんか?

現在言われている理由は三つあります。
一つ目の理由は広範囲にわたり身の回りが見えるところが好きだという事です。
木の上など高いところは捕食相手が見えたり、地上を徘徊する強者を確認したり、また家での生活においては飼い主さんが何をしているのか見える位置にいることで精神的な落ち着きを得ていると言われています。

二つ目の理由は、単純に自分のテリトリーに安全性を求めているということです。
一つ目の落ち着きと同じですが、高いところには自分より大きな動物が上がって来れないことを知っているため、最高の安全性は高い場所に自分の居場所を作るのです。

三つめの理由は一つ目と二つ目の理由も含む形ですが、自分の優位性を見せつけるための習性です。
自分のいる高い位置に行けるということが、本人の体力や筋力そして俊敏性に自信を持っていることの現れなのです。

猫ちゃんは加齢とともに段々と筋力が落ち、自分の優位性を見せることができなくなり、ストレスを抱えてしまう子もいらっしゃいます。キャットタワーを使っている場合、組み立てを変えたり、高さをかえてあげることで、本人の上り下りに負担がないようにしてあげましょう。
また落ち着く場所については加齢と共に広さにも余裕を持ってあげると良いでしょう。

なぜ猫は高いところから落ちても背中から落ちないのか

これについては徹底的に調査されその仕組みが解明されています。

猫ちゃんは耳と目に特殊なセンサーを備えており、そのセンサーが高いところからどんな姿勢で落下を始めたとしても自分の位置や体の向きを把握するのです。

る程度の高さから猫ちゃんを着地させる実験では、最初の数コンマ何秒かは猫ちゃんは体も顔も動かさずそのままの姿勢で落下するのですが、あるポイントまでくると一気に体の向きを変え顔の向きを変え着地の体制にはいるのです。

ここで少し難しい話になりますが、物体というのは力が加わらない状態では向きを変える力が生み出せません。

人間が高いところから落ち、途中で体をひねるほどの動きを得るには、ある程度の落下速度に見合った風力を得るか、尋常ではない筋力を用いて動かす以外体をひねることは難しいでしょう。

ゆっくり時間をかけて姿勢を整えることは可能ですが、猫ちゃんの様に一気に体の向きを変えるのは力学上不思議な話なのです。

よく尻尾の反動や回転運動を使用しているという説もございますが、これなら尾の短い猫ちゃんにはこれができいことになってしまいますので、推測としてははずれのような気がします。

猫ちゃんの落下する姿をとらえた映像を解析してみると色々と見えてきます。

まず、体のセンサーが位置や向きを把握すると、体の上半身と前足を回転させる方向へ動き出します。この時前足をたたむようにすることで回転運動に必要なエネルギーを少なくするとともに、後ろ脚や下半身は反対向きの完成エネルギーが働くのですが、後ろ脚を伸ばすことで上半身の慣性エネルギーに対して下半身が逆に振られない様にしているのです。

これにより運動力学上エネルギーが発生しないところに強い力をかけ向きをかえているのです。

つまりセンサーで位置を把握し反転する距離というのが一定距離必要になるので、万が一高さのないところから速い速度で逆さに落下をしてしまった場合、向きを変えることができずに背中からおちてしまうこともあるのです。

身軽に見える猫ちゃんは実は緻密な感覚によって運動神経がなりたっているのですね。

猫ちゃんの目

猫ちゃんの目というと特徴的なものです。

鋭い眼光の時もあれば優しい目をしている時、暗い場所でピカッと光る目など色々とあると思います。 まず猫ちゃんの目というのは人間と比べると15パーセントほどの光量があれば全てが見えるという点です。

なので、人間が暗いと感じる明るさではまだまだ十分に視界が開けているということになります。
夜行性の猫ちゃんが家の中を夜中に走り回ったり遊んだりすることが出来る理由はここからきています。

またこの光量が少なくても良く見えるのは猫ちゃんの目の構造も関係しています。

猫ちゃんの目の奥、網膜の後ろには反射板となる役割をもつものがついているのです。 この反射板がわずかな光を拡張することで少ない光でも視界が開ける理由なのです。 また暗い中で目が光っているのは、この反射板が反射した光が目が光っている様に見せているのです。 こうして猫ちゃんの目の仕組みをしっていると、暗い中での目の光り方も可愛く感じられますね。

テキストオッシコハイ・ウンチハイ

これは猫ちゃんと暮らしている方なら誰もが体験した事のある風景。また気づかなかった方も思い出してみればきっとなるほどって思う光景でしょう。

おしっこやうんちをした後にトイレ周りを手でカキカキしたあとの謎のダッシュです。 中にはキャットタワーに上ったり下りたり、家の階段を上ったり下りたり急にテンションが上がったかのような行動を起こします。 これは一説によると、排泄後には交感神経が刺激されて興奮していると言われていることや、野生の時代の名残で、敵から身を守るために排泄後はその場をすぐに立ち去る習慣を持っていたことからその習性が薄く残っているのではないかと言われています。

筆者の家でもこれに思い当たることは多く、テンション上がって走り回っているのを見たらおトイレを見てみると排泄してあるというあるある風景です。 この謎が解ってからその走る姿を見ると微笑ましくなってしまいます。

猫ちゃんはよく寝る

猫ちゃんと一緒に暮らしている方であればご想像がたやすいと思いますが、猫ちゃんは本当に良く寝ます。

一日に16時間や20時間を寝て過ごすといわれている猫ちゃんですが、なぜそんなに寝るのでしょうか。 猫ちゃんが夜行性であると思う方も多いかもしれませんが、それと寝ている時間が長い事の関連性は低いのです。

猫ちゃんはもともと狩りをする動物ちゃんですが、狩りの時の体力を維持するためによく寝ると言われていります。
家猫ちゃんでもこの名残があり、よく寝て体力の回復や維持に努めているのです。
だからといって猫ちゃんの体力が少なかったり、回復力が弱いわけではありません。
これは睡眠の仕組み上のお話しなのですが、人間の睡眠時間は6時間前後、良い睡眠というのは8時間といわれていますが、この睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があるというのは耳にしたことがある方もいると思います。 ノンレム睡眠が体力回復を促す深い眠りで、レム睡眠は浅い眠りになっており、これを繰り返して睡眠を行っているのですが、人間の場合は全体の睡眠の75%から80%がノンレム睡眠で、残りがレム睡眠といわれています。

つまり猫ちゃんに比べると効率よく寝て効率よく体力を回復しているのです。 若いうちのエネルギーはこのノンレム睡眠の多さやノンレム睡眠まで到達する時間の早さが体力回復につながり子供が無尽蔵に動き、急にばたんと深い眠りにつくことが多くみられるのです。

猫ちゃんの場合は全体の睡眠の15%ほどしかノンレム睡眠が無く、残りはレム睡眠なのです。 つまり猫ちゃんの睡眠のほとんどは体力の回復が少ない浅い眠りになっているのです。
一緒に暮らしている方なら感じる部分だと思いますが、ちょっと動いただけで猫ちゃんはすぐ耳が動いたり目を開けてこっちを見てきたりするのは、このレム睡眠の時間が多いからなのです。

野生化の猫ちゃんが高齢まで生きる事が少ないのはこのノンレム睡眠の時間が一日数時間取れないことが多いためとも言われております。 家猫ちゃんと比較して効率よく回復をさせる事ができなくなるため長寿化しにくくなっております。 全ての猫ちゃんがこれに当てはまるかは別ですが、おおむね猫ちゃんの睡眠と体力と長寿に関してはこの関連性があるのです。

猫ちゃんの噛み行動

これも猫ちゃんと暮らしている方の多くが経験をすることかもしれません。

癖や生活習慣もあるので全員の猫ちゃんに当てはまるものではないかもしれませんが、甘えていると思ったら急に噛んだり、何もしてないのに近づいてきたと思ったら急に噛んだりと色々なケースがあります。 甘えている時に撫でてていたら急に噛むので、もう撫でなくていいよのサインです。 猫ちゃんは不器用なので、もう大丈夫のサインが下手になってしまうのです。

なので噛むことで相手が撫でるのを止めたりすると、噛むことで終わりのサインと思い次からも噛んでしまいます。

これをしてしまう猫ちゃんの癖を直すことは難しく、筆者の様に甘えてきて撫でて来る時も長い時間撫でる事はせず、都度甘えてくるたびに少しずつだけ撫でであげることで満足度100%までいかないようにしています。 ただしかわいさのあまり噛まれたいとおもい不必要になでなでをを繰り返しわざと噛まれることもあります。
何もない時に近づいてきて急にかむことがありますが、これはなかなか屈強な甘えの形になります。 もともと猫ちゃんは猫ちゃん同士でも甘噛みなどをじゃれて行う事があります。

つまり近づいてきていきなり噛むのはこの習性なのです。
遊ぼうのサインがこの噛みにつながっているので、この習慣を消し去ることは中々難しいのです。
すりすりと体をこすりつけてくることを止めさせるのと同じくらい難しい問題になりますが、一番は噛まれたときにおこるのではなく無視をするのが一番かもしれません。 無視をされると余計噛んでくる子も居ますがそれでも無視なのです。 そうすることで噛むと遊んでくれなくなると覚えれば噛むことをやめてくれる猫ちゃんもいますので、一回試してみるといいかもしれません。

痛い!と大声をあげると喜んでいると勘違いしてしまう猫ちゃんもいるので要注意です。 例外も一部ありますが、幼少期の1歳未満の猫ちゃんが噛むのは歯がかゆくて噛むことでその痒さを軽減させていることもあります。

この様な時は噛むのを無理に辞めさせるのではなく、顔を撫でている時に歯のあたりをマッサージしてあげることで少しうれしそうにしますので、幼少期の猫ちゃんであれば覚えておくと良いかもしれません。

最後に

この様に猫ちゃんの不思議とは身の回りに沢山ありますが、どれも私達人間が猫ちゃんと幸せに暮らすために大切なヒントが隠されています。 。
猫ちゃん自身がすることではなく私達人間側が意識を変えてあげる事で猫ちゃんの長寿化にもも大きな意味をもってきます。

 

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