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ペットロスについて・・

ペットロスの重篤化
 
性格  
過去の喪失体験  
死に対するイメージ  
生前のペットとの暮らし方
最期の看取り  
死後の対応
 
近年、ペットロスの重篤化(じゅうとくか)が叫ばれるようになり、これにはいくつかの理由があると思われる。以下に、ペットとの別れによる悲嘆を重くさせている要因を6つのカテゴリーに分けて考えてみました。
 

 
1⃣ 性格
ペットロスが重くなる人は、根がまじめで、きちょうめん、責任感が強く、熱中しやすく献身的なタイプが多いです。しかし、思考や行動が杓子定規(しゃくしじょうぎ)で柔軟性や融通性に欠ける面があったり、他人に気を使いがちのため人―動物病院関係者を含む―に言いたいことを言えなかったりする。また、何か問題が起こるとその責任が自分にあったと思い悩み、悶々とした日々を送りやすい。
 

 
理想や目標が高く、その実現のために自己犠牲的に努力するが、それが得られなかったときの落ち込みも大きい。このような性格傾向は類型的には、メランコリー性格ないしは,執着性格に近いといえるが、こういった性向が、とりわけペットの飼養態度に強く表われていることがその特徴であり、本人はペットとともに幸せに生きることに人生の最大の意味や価値を置いていることが多い。
 

 
この人々は、概して一般的な別れにも弱く、別離の衝撃を受けやすく不安や恐れを感じやすい(分離不安傾向)。しかし、その克服は不得手であり、適切な対処行動(コーピング)がとれずに、悲嘆にとどまり続けることが多い。
また、悲嘆の感情を抑圧(感情や思考を無意識的に抑えこむこと、したがって本人にはその自覚がない)したり、禁圧 (悲しみに襲われると楽しいことや別のことを考えて、気持ちを意識的に切りかえて抑制すること)しやすく、悲しんで当然の状況でも、何らかの理由でその感情を表に出さなかったり、出せないでいる人が多い。
 

 
2⃣ 過去の喪失体験
以前のペットロス体験が、未解決のまま持ち越されていると今回のペットロスは、重くなりやすい。この場合、前に亡くしたペットと今回のペットの死別をそれぞれ分けて悲嘆ケア(グリーフケアともいう)に取り組んでいかなければならない。
また、近親者の死、離婚、別居、転居、失職、失恋など他の喪失体験が同様に解決されずに残っていると、ペットロスの悲嘆も重くなりやすい。ペットは人間生活に密着しているため、ペットとの別れが上記のエピソードなどと同時に重なり合うこともよくある。よって、喪主のライフイベントにも十分、配慮すべきである。
 

 
また、回復が非常に困難な場合は、悲嘆者の成育上での喪失、特に母子関係における愛情剥奪(発達初期に母親または母代理者から愛情や必要な保護を受けられない状態)や愛着障害を持つ可能性がある。なお、うつ病などの精神障害の既往歴を持つか、現在通院中の喪主は、ペットロスがほぼまちがいなく重くなり、後追い自殺のリスクなども高まるので、細心の注意を払って臨むべきである。
なお、初めてペットの死を迎える飼い主や、今まで肉親等の死別体験がない人のなかには、ひどく気が動転して混乱する人もいるので、同様の注意が求められる。
 

 
3⃣ 死に対するイメージ
ペットの死や死一般を極端に恐れたり、強くタブー視する人もペットロスがこじれやすい。この場合、死を忌み嫌うようになった原因が過去に何かあるはずである。例えば、子どもの頃、つらく怖いペットロス体験をしたとか、祖父母や親の死に際して苦しむ姿を見る恐怖体験を持つなどである。
このような人は、ペットの生前からペットの死の話は極端にしたがらない。しかし、「考えたくもない」「縁起でもない」として強く死を退けてきたことをペットの死後にわたっても反復・継続しやすいために死の否認や歪曲(あの子はどこかに生きている、必ず帰ってくるなどと考える)をすることによって、立ち直りが難しくなりやすい
このようなケースでは、死の受容を当面の支援目標にして死の恐れの軽減や、死の否定的イメージの改変を試みながら死生観の陶冶(とうや)をはかることが回復に結びつく。
 

 
4⃣ 生前のペットとの暮らし方
ペットが生きている間、飼い主とペットがどのような関係を形成していたかによっても、死別後の飼い主の悲嘆は異なったものになる。例えば、自分は医療を受けなくても、ペットには十分すぎる医療を受けさせたり、自らの食費を削ってでもペットに良いものを食べさせる人がいる。このようなすべてにおいてペットを優先させる過剰なペット中心主義、すなわち溺愛であり愛着過多(愛しすぎ)であれば、亡くしたときの喪失感は言葉にならないほど深いものになるであろう。
 

 
また、ペットとともに暮らすことのみが喜びとなり、この子さえいれば他には何もいらないと心底から思って、他のもろもろの事柄にはほとんど関心を示さなくなっていたような場合(これがペット依存である)、その別れは尋常にはいかないであろう。
あるいは、飼い主がペットと同一化(私とあの子は一心同体と考え、ペットを自分の一部分のように見なしていた場合)していれば、ペットを失ったときは文字どおり身を引き裂かれる思いをするであろう。
 

 
ペットが「うちの子」となり、かけがえのない大切な存在であり、深い愛情と依存の対象になるということは、その子の身代わりになる他の代替手段を持たなくなるということである。よその子はその代用にはならない。したがって、その別れがはなはだつらいものになるのは、容易に想像できるところである。
 

 
5⃣ 最期の看取り
ペットの終末期や死期に際して不本意な別れ方をした場合には、回復を遅らせやすいことも知っておかねばならない。これはつね日ごろ、ペットの飼養管理に特に熱心に取り組んでいた「良い飼い主さん」であったとしても、最期のところで意にそぐわない死なせ方をしたとき、それまでの良い飼い主の自己イメージが失われるとともに失敗感や挫折感を強く抱きやすい。
多くの飼い主の理想とする看取りは、ペットが老衰で苦しむことなく自宅で安らかに腕の中で息を引きとってくれることである。しかし、現実にはその通りになることは少なく、病気の発見が遅れて、気がついたときには手の施しようがなかった、容態が急変したため最期を看取れなかった、ペットの入院中に死の知らせを受けた、原因がわからないまま死なれたなど理想とかけ離れた別れとなることが多い。このような場合、飼い主は心の準備ができないうちに別れを迎えることが多いため、その衝撃と混乱は想像以上に大きなものとなる。
 

 
また、ペットの最期を自宅にあって一人で看取った場合も、心細さとパニックのなかで、「なぜ、あのとき病院へ連れていかなかったのか」「もっと何かしてあげることがあったのでは」などと自問し、後悔の念や葛藤を強く残しやすい。
なお、死因が不明の場合は、動物病院で死後の検査・剖検をしてもらうよう勧めたほうがよい。これは、治療にあたった病院でなくてもよい。ペットが原因不明のまま死亡すると、飼い主はのちのち様々な疑念を生じやすく、非現実的な結論を出したりトラブルや訴訟の原因にもなりやすい。また、死因を自己に帰して自責の念を強くしたり、自己非難を繰り返すなどして回復を阻みやすい。
 

 
6⃣ 死後の対応
ペットを失った後の過ごし方や、対処の仕方によって悲嘆は決定的な影響を受けるといってよい。これは死別の悲しみにどう取り組むかというテーマでもあるが、ペットロスに関して本人も周囲の人も知識や理解が乏しいことが多いため種々の問題が起こることがある。
例えば、「いつまでも泣いているとペットの霊がいついたり、成仏できなくなるので悲しまないほうがいい」といわれた言葉を真に受けて悲嘆を止めてしまい回復が阻害されることがある。また、悲しみを表明したら人に馬鹿にされたり、笑われたり、あるいは反対にもっとしっかりするようしっ責されるなどしてよけいに落ち込むということもよく聞く。この落ち込みにはペットロスによる純粋な落ち込みの他に、味わわなくともよい二次的で人為的なものが相当量含まれている。
 

 
さらに、社会的支援のネットワークのない人、すなわち周りに悲しみやつらさをわかってくれる人や、サポートしてくれる組織などがなく心理的にも社会的にも孤立している悲嘆者も重くなりがちである。このような場合、ペット葬儀者が唯一、心を開いて話せる人となることがあるので、応対には手厚い配慮が必要となる。
 

 
また、葬儀に際して喪主のなかには、ペットの遺体を見たがらなかったり、事情により見ることができずにいることがある。このようなケースでは実際の遺体を見ていないために死の現実感が乏しく、別れを受容することが困難となって回復が遅れることがある。したがって、強制してはならないが、事情が許す限り喪主やその家族が遺体を直接見て触れるなどして最後のお別れの言葉をかけられるよう援助するとよい。
 

 
なお、遺骨から病名や死因を断定するペット葬儀者がいると聞くが、不用意な素人診断は厳に、慎むべきである。このとき、動物病院での説明と異なれば―当然ながら異なるが―悲嘆者をさらなる混乱と疑いのなかに落とし込むことになる。ペットの病名診断・告知は医行為であり、獣医師法に抵触する。これほど無責任な発言もないであろう。病因や死因を問われた場合、「こちらでは、わかりません」と答えるべきであり、もし喪主に動物病院でのペットの診断治療に不明な点があるようならば、再度獣医師に詳しく尋ねてみるよう促すとよい。
また、ペットがお骨になってからでは、死因に関する病理学的解明は事実上、困難となる。よって、喪主が医療過誤等を含むペットの死因に疑義を抱いているのであれば、火葬を取りやめ主治医または他の動物病院での剖検(病理解剖)を行うよう勧めることが好ましい。
 
 
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