古代魚・そして熱帯魚と二回に続いたペットしてのお魚さんの話ですが、今回は筆者が飼育しているお魚の話について。
筆者の私は大学生時代から社会人時代にかけての数年間、熱帯魚を飼育していましたが、仕事の時間やプライベートの問題から少しの時間熱帯魚から離れていました。
しかしながら昨今のYoutubeやインスタグラムなどの情報元が多く、それに伴い年齢から比較的時間が取れるようになり熱帯魚生活へリターンをしました。現在一緒にくらしている熱帯魚は、飼育をしたいけどハードルの高さから断念していたディスカスという魚になります。そのディスカスのタンクメイト(水槽内友達)としてエンゼルフィッシュがいます。
今回はそのディスカスとエンゼルフィッシュという熱帯魚についてお話しようと思います。
ディスカスとは

ディスカスとは南米アマゾン川全域に生息している熱帯魚のことをいい、その容姿が円盤形状のためディスクから由来しています。全域といっても日本の国土の10倍以上あるためとても広い範囲となります。
サイズはどの種類も全長15cm~20cm程度と熱帯魚としては大きめの部類になります。
水温は30℃前後の高めを好み、ろ過の効いた綺麗な水を好み、水質は弱酸性~中性を維持する事で安定した飼育が可能です。
上手く飼育するのに重要な要素を占めるのが餌です。人工飼料・冷凍アカムシなどの生き餌の他にディスカスハンバーグ(牛ハツのミンチに様々な栄養を添加したもの)を与える愛好家も多いです。ただ、ディスカスハンバーグは水を汚しやすいので注意が必要です。
ろ過をしっかりと行い、掃除などのメンテナンスもマメに行わなければすぐに調子を落としてしまうため、他熱帯魚とは違い水質やメンテナンスに気を使わなければならない熱帯魚です。
牛ミンチを水槽に入れるようなものなので、水をものすごく汚すことは熱帯魚の世界ではとても有名な話かもしれません。
他熱帯魚と同様に野生種(ワイルド)と改良品種がいますが、改良品種は他熱帯魚と一線を画すほど多様な品種がいることでも有名で、熱帯魚の王様と言われるのは飼育の難易度や種類、そして何より魚体の大きさとカラフルなカラーリングの魅力から言われている部分でもあります。
平均的な寿命は5年から10年と言われていますが、日本での飼育は50年近い歴史があり、海外ではその倍近い歴史があることから、野生種から派生した改良品種の数もとてもユニークなものが多くありますので、今回はそのあたりをお話致します。
わかりやすいように絵での説明で掲載いたします。
野生種(ワイルドディスカス)の4つの特徴
グリーンディスカス
アマゾン川のもっとも上流に生息している生体で、その特徴は体色が黄色で青緑色の模様が入り体の側面後部に斑点(スポット)が現れています。
名前にグリーンとつきますが色がグリーンではありません。過去には緑を発色する生体がいたので、そこから名前が由来している説と、青いカラーと黄色い基本体色の中間カラーからグリーンになっているという説もあります。
ブルーディスカス

アマゾン川の中域に生息している生体で、その特徴は体の側面前方から後方にライン状の模様が入ります。
名前にブルーとつきますがグリーンディスカスと同様に体色がブルーではではなく、原種の体色にブルーが多く表れていた物もいれば赤い色を多く持つ生体もいます。
ヘッケルディスカス

アマゾン川の下流域に生息している生体で、その特徴は体の中心に上から下へライン状の模様が入ります。
下流域に生息しているためブルーディスカスと混ざった生体の種類が多くカラーリング模様はさまざまです。
ブルーヘッケルやブラウンヘッケルなどたくさんの種類がいます。
ブラウンディスカス
こちらもアマゾン川下流に生息している生体となります。
その特徴は体が薄い柿色のような色をしていることが特徴となります。
模様は少なくべたっとした色になっています。
このように大きく4種類の原種ディスカスがいますが、その生息域の重なる場所では特徴の混ざった種類が出てきているものもあるので、野生種だけでもかなりの種類がいて、そこにそこから派生した改良品種がいるのですから、種類でいえば300種類以上いるといっても過言ではありません。
オスやメスの比較としては同一種であれば比較的青みが強いのがオス、赤みが強いのがメスといわれていますが、赤や青を持たない体色の場合は、背びれなどに違いが出るので参考にしてみるといいでしょう。
改良品種
おそらく熱帯魚のディスカスというと改良品種の方が知名度はあるかもしれません。
黄色一色や青一色、黄色いラインや赤いライン、赤い模様に黄色い模様、様々なカラーリングが存在します。
すべての改良品種はどこかに野生種の名残があり、どの種類をもとにつくられたものなのか想像ができますが、近年は元類がどれなのか全くわからないような種類も出始めており、作出される種類は近年ものすごく細かくなってきております。
この様な品種改良の力の入れ方もディスカスの世界ならではであり、現在も変わらず新しい品種が増えています。
ディスカス最大の魅力
ディスカスの魅力のなかのほかの熱帯魚と違う大きなポイントがあります。
それは子育ての形態です。
一般的な熱帯魚の子供はプランクトンなどの水中栄養素を自分で取り込むようになりますが、ディスカスは産卵した卵から子供が孵化すると体表からディスカスミルクと言われるものを分泌し、それを稚魚に与えることで成長を促しています。

この姿がとても神秘的なものとして魅せられている人も多いと思います。
卵から孵化するとこの写真のように親魚の周りにくっついて泳ぎ、親の体表から出るミルクをついばむ形になるのです。またこの時オス・メスかかわらずどちらも積極的に子育てをし、オスからメス、メスからオスへ稚魚を渡すときは体を近づけて稚魚を相方の体表側に移すのです。
こうして親が交互に世話をすることで稚魚が成長するまで面倒をみる姿がほかの熱帯魚にはない神秘的な部分だと思います。
卵の状態でも産卵した場所から別の場所へ口に咥えて移したり、飼育者が見ると見えない陰のほうへ移動させようとしたり、また他の魚が近づくと嫌がり、頑張って追い返したりしたりとほんとに世話好きな親魚として見ている飼育者がほほえましくなる場面が多いです。
ディスカスの特徴
ディスカスの特徴の中にからなずといってい程例にあがるのが、大型魚でもたまに起きる拒食症です。
このディスカスという熱帯魚もこの拒食症に悩まされてしまう熱帯魚でもあるのです。
他の熱帯魚ではほとんど見られないこの症状ですが、水質の悪化やタンクメイトとのトラブル、同じディスカス同士での強さの強弱差によるストレスなど、人間とまったく遜色のないほど神経質な子がいるのです。
それゆえに飼育が少し難しいと言われているのかもしれませんが、現代では飼育設備や飼育に関する情報なども発達し、比較的この症状を抑える事や、発症してしまっても治療方法がある程度判明したことで、少しずつではありますが飼育の難易度が下がってきております。
また餌を欲しい時には水槽の前面に近寄ってきてご飯が欲しいとアピールをするのもかわいいと感じる部分かもしれません。
飼育に必要な水槽のサイズや餌
飼育するための水槽サイズですが、大きさが15cmほどになることと、体高も高さが出ることを考えると、3匹から4匹ほどであれば幅60cm×奥行き45cm、高さ45cmの水槽が適正かと思います。
これより引数が増えるとなると90cm幅の水槽をおすすめいたします。
前述いたしましたが、とにかく水を汚してしまう餌や生体の大きさからくる排出物を考えると一匹あたりに必要な水の量が多くなってしまいます。
餌に関しては、ほかの熱帯魚と同様に乾燥人工餌から熱帯魚特有の赤虫、そしてなによりディスカス独特のディスカスハンバーグという牛八ツをミンチにしたものがあります。
このハンバーグもほかの熱帯魚と大きく違う特徴になるかとおもいます。
エンゼルフィッシュとは

ディスカスと同じく南米に生息しているエンゼルフィッシュ。
まずはエンゼルフィッシュと言う魚がどのような魚なのか。
野生のエンゼルフィッシュは南米のアマゾン川に生息しています。 アマゾン川は幾つもの国にまたがり、日本の面積の約10倍と言われる広大な範囲に生息しているため、同じ川であってもエンゼルフィッシュが生息している地域によって生息するエンゼルには個体差があり、 「ワイルドスカラレ」と呼ばれている野生種のエンゼルは採取された地域の名前がついて販売されているほどに違いがあります。
これら野生エンゼルのどの種類から今現在、繁殖されている改良品種が誕生したかまでは定かではありません。 しかしながら、エンゼルフィッシュには多くの品種が存在しますが、元々は1種類の野生エンゼルフィッシュから長年の飼育・繁殖の結果、 非常に多くの改良品種が作出されるようになりました。
こちらも多様の模様による種類がいますが、ディスカスほどではなくおおむね8種類と、その細かい派生種いれて30種ほどとなります。一部を除いて体部分の大きさは3cmから5cmほどですが、アルタムエンゼルという種類だけは体が10cm程にもなり大型になる種類もいます。
形をみると知っている方も多いかとは思いますが、飼育の難易度も高くなく、個体としての強さもあるため豊富に出回っている基本的な種類であればホームセンターや一般的な熱帯魚ショップではほぼみる事が出来ると思います。
購入する際の大きさはだいたい1cmほどですがだいたい1年弱程ほどで最大サイズになります。
大きくなる事を考えると水槽のサイズは引数にもよりますが、体高のある熱帯魚なので高さに余裕のある水槽を選ぶといいかもしれません。3匹から4匹ほどでエンゼルフィッシュのみを飼育する場合は横幅60cmの水槽で大丈夫です。
エンゼルフィッシュの性格は他熱帯魚よりは少し気の強い性格で、縄張り意識などを持ち、癖の強い性格ですが、飼育難易度は高くなく、どんな餌もだいたい食べるようになります。
水質にもうるさくなく、どんな環境でも5年前後は強く生きていけます。
他の魚との混泳については比較的大きさが近い魚でしたら問題はないのですが、小さな生体などは追いかけまわしたりしてしまうので向いていません。
飼育の方法とその設備

熱帯魚も海水魚や前述でお話しした古代魚と同じで飼育方法に特別なことは何もありません。
水槽とその水槽を支える水槽台、そして水を濾過する濾過装置、熱帯魚ならではのヒーター、あとは水があれば飼育はできます。水道水にはカルキ(塩素)が入っているために魚のエラをダメにしないように塩素を除去しなければなりません。
この中でおそらくほとんどの人が疑問に感じるのは濾過についてだと思いますが、ろ過については古代魚の回でお話しをしているので詳しくはそちらをご覧ください。リンク古代魚
この濾過がディスカスを飼育するのに他の熱帯魚と大きく差をつけて考えなければならない部分になります。
特に餌の項目で出てきたディスカスハンバーグが牛ハツを使用していることを考えると、牛肉ミンチを水槽に入れているのと同義ですから、それは普通の熱帯魚で使用する濾過材をあっという間にダメにしてしまいます。
それゆえに水質の悪化がはげしくなってしまうことからディスカスが病気になったりするのを防ぐことに気を使わなければなりません。
古代魚と比べると初期投資の面や生体の価格が低いことで古代魚と比較すると飼育への難易度は低いハードルとなりますが、飼育するコツなどは小型熱帯魚の比ではなく古代魚にも負けぬ努力が必要となります。
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