動物霊苑にて祥月月忌法要が行われました。
寒さが身に染みるお天気の中、多くの方に参列いただきました。
　
　
　
⇓　こんな法話をいただきました　⇓
今月は２月でございますけれども、２月と言いますと『節分』でございますね。
私のお寺でも毎年《節分会》を行っているわけでございます。
皆さん、ちなみにこの１年の中で『節分』が何回あるかご存知ですか？
『節分』は１回だけではないですね。１年に４回あるわけです。
　
”節目を分ける”ということであります。
では１年の中の節とは何かといいますと”春夏秋冬”ということでありますので、
立春・立夏・立秋・立冬の全日がすべて『節分』というわけであります。
『節分』というものを何故立春の前の大事にするか？
これはですね新年を迎えるにあたって、春でございますから”良き年を迎える”ということで、
大晦日と同じなんですけれども除夜の鐘を打ちますよね？
『節分』も同じで邪気が生じる・・・
その邪気を払うということで≪鬼払い≫が昔から行われているのです。
　
さぁ、『節分』節を分けるということでありますが
【のらりくらりしているようで　瓢箪（ひょうたん）の半ばあたりに締めくくりあり】という言葉があります。
我々も人生というのはただ、たんたんと生きていくわけではありません。
いろんなことが起きていくわけでありますが、いろんな”節目”があります。
　
一番大きな節目でよく言うのが《冠婚葬祭》
冠というのは皆さん何か知っていますね？かんむりの冠ですが何を指していますか？
これは成人です。成人式ですね。婚とは結婚・葬は葬儀です。
人生の中でこの3つの祭り《冠婚葬祭》というのを大事にしなさいという言葉としてあるわけです。
　
しかし、皆さんの一番身近な”節目”というとやっぱり１日１日なんではないかなと思います。
朝起きれば「おはよう」みんなで声をかけてく。
今日も一日頑張るぞと心新たにしていく。
また、月一回のこの法要もそうです。
嬉しいことにペット愛葬社さんの葬供養というのは
ずっとうちの父から40年続いているわけであります。

この福井動物霊苑の法要にも毎月丁寧に来て下さる方がおられます。
この方々はこの月に一度の法要が”節目”担っているのではないのかなっと思います。
手を合わせることによって何がわかるかというと《自分を顧みる時間》
これが私は一番大事なのではなかろうかと思います。
《省みる》というと難しいですが、簡単に言うと『あ！っと気づいて反省する時間』
それが我々にとっての身近な１つの『節分』なのではないかと思うのです。
　
鏡を見れば自分を見ることができます。
でもここに立っていたら中々自分というのはなかなか見れませんね。
ですが、手を合わせて目を少しつぶって自分の心と自分の人生と向き合うことはどの場所でもできる。
これが我々の≪合掌と心≫という世界なんだな、とあらためて思わせていただきました。
　
ぜひこれならみなさん今日からできるのではないでしょうか？
こういった心構えお持ちいただきまして、日々の節目にしていただければ幸いでございます。
今日は本当に有難うございました。
　
　
《次回の法要の日程をお確かめください》
　
　
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