本日は清々しい秋のお天気で、多くの参拝者が来られました。
　
祥月月忌法要における新型コロナウイルス対策と致しまして、
　
・消毒液自動噴射器設置
・サーモグラフィーカメラでの検温
・納骨堂１階・２階でお焼香台設置
・納骨堂内の出入り口、非常口の常時開放
　
　
　

　
上記の対策を行い、またスタッフのフェイスシールド装着を徹底することにより、
皆様に安心してお参り頂けるように致しました。
　
YouTubeにて、法話の様子も公開しておりますのでご覧ください。
　
　
⇓　こんな法話をいただきました　⇓
　
今日は連休中ということもありまして、
ご家族様共に納骨堂に足を運んでいらっしゃる方も沢山おいでだと思います。
　
現在、『鬼滅の刃』というアニメ映画が大ヒットしております。
小さいお子さんからおじいさんおばあさんまで幅広い年代で見られているそうです。
興行収入もかなり爆走している作品です。
　
私じつは、先週『鬼滅の刃』見に行ってきました。
仏教的な教えが随所詰まっているアニメだな、と感じております。
　
アニメの第一話を見ますと、悲惨な状況から始まるんですが、
鬼に家族が殺されてしまう、という話から始まります。
唯一生き残った妹が鬼にされてしまいます。
妹を人間に戻すために、主人公が一生懸命師匠の下で鍛錬して鬼を滅する旅をする、
いわゆる鬼退治ですね。
　
鬼退治というと、桃太郎など鬼の話をいっぱい聞いたことあるかと思いますが、
『鬼滅の刃』は鬼退治になるまでの話が面白いなと。
というのも、登場する鬼が鬼になるまでの因果関係がかなり深く物語を作っていて、
そこが面白い。
　
主人公の少年炭治郎が鬼を滅し奉仕していくんですが、
鬼に対しても優しい気持ちを持っているんですね。
簡単にいうと、鬼は元は人間だったんです、決して醜い化け物なんじゃない。
悲しい生き物なんだ、と宿敵の鬼に対して哀れみをかけて奉仕をする。
非常に心優しい少年が描かれています。
　
このことを仏教的に例えますと、
　
炭治郎は、衆生(しゅじょう)に対する慈悲の心を持っている少年だということ。
　
衆生とは、我々人間のみならず動物や魚、虫や植物など、この世界のありとあらゆるもので、
仏教では、この世のすべての生き物を救う対象としています。
　
慈悲とは、我々に楽を与えてくれるのが”慈”であり、我々の悲しみを消してくれるのを願うことが”悲”であります。
人の悲しみに共感することによって、自分を理解してもらい安心することが慈悲心となります。
炭治郎もまた、鬼の抱く苦しみや悲しみに理解を示し、
手を差し伸べ、その上で鬼の犯した罪を咎めようとします。
　
いろんな所で慈悲という気持ちを持って接することによって、
たとえ悪いものでもその気持ちは通じるといったような事を描かれているんではないかなと思います。
こういった事が、ヒットにつながった要因ではなかろうかなと思います。
　
鬼という話をしてきましたが、我々人の心の中にも鬼というのは存在します。
人を妬んだり僻んだり、自分が満たされていない苦しんでいる心を、
仏さまは救いの手を差し伸ばして救ってくれます。
そして、今日は衆生に対する慈悲についてのお話をさせて頂きました。
　
本日はどうもありがとうございました。
　
　　
　
《次回の法要の日程をお確かめください》
　
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