雨が降ったり止んだりと足元の悪い中にも関わらず、沢山の参拝者がお参り来てくださいました。　
　
祥月月忌法要における新型コロナウイルス対策と致しまして、
　
・納骨堂内の出入り口の常時開放
・納骨堂外でのお焼香台設置
・消毒液自動噴射器設置
・受付時に非接触検温
　
　
　

　
上記の対策を行い、またスタッフのフェイスシールド装着を徹底することにより、
皆様に安心してお参り頂けるように致しました。
　

　
Youtubeにて、法話の様子も公開しておりますのでご覧ください。
　
　　
⇓　こんな法話をいただきました　⇓
　
今年は雪が多い時期になりまして、境内にも雪が残っている状態でございます。
２月に入ってやっと境内の雪も少し解けてきたわけですが、春が早く訪れる事を待ち遠しく感じております。

２月に入りまして、今年は１２４年ぶりの節分が２月２日にあるという事で、
毎年私のお寺でも節分の行事をさせて頂いているんですが、
護摩という手法をもって、節分を行ったわけでございます。
　
※ 護摩とは
インドを起源とする修行で、火を焚いて、
その火の中で様々なお供え物を燃やすことにより、仏さまに祈りを捧げる修行のことです。
　
節分にもいろいろ由来があると思いますが、
ここ一年間、新型コロナウイルスの感染が拡大している状況が続いておりまして、
丸一年たったわけでございます。
マスクを外しての生活はまだまだ遠いのかなと感じるまま、丸一年経ってしまいました。
よく三密を避けてください、と３つの密を避ける生活を続けてきているわけですが、
仏教では【 三毒（さんどく）】というのも実はあるんですね。
　
「 貪・瞋・痴（とん・じん・ち）」という三毒がございます。
むさぼること、いかること、おろかであること。
　
・貪欲（とんよく）
「貪」とは、欲の固まりで貪り求める心。
　
・瞋恚（しんい）
「瞋」とは、自分の心に逆らうものに対して怒り怨むこと。
　
・愚痴（ぐち）
「痴」とは、理非の分からないこと。
仏の教えに暗い、衆生の根本的な無知のことも示します。
　
この３つの毒が、人間には消しても消しきれないものになるんですが、
これが丁度節分の護摩焚きの時に
不動明王（ふどうみょうおう）の宝刀によって、３つの毒を消し去るという様な作法を行っておりました。
　
ただ私達には欲があると思います。
「 どうやって消すんですか？ 」とよく聞かれるんですが、
すっかり消すという事は出来ないんですよね。
　
すべての欲を取り除いた状況を、本堂に飾っておりますが【 涅槃(ねはん) 】と呼びます。
２月１５日にお亡くなりになった、横になっているお釈迦様が描かれているのが、
「 釈迦涅槃図 」という絵になります。
この状況が欲望が無くなった【 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)】と言います。
　
さて、色々な欲望が出てきております。
マスクをして不自由な生活をしてると、色んなところでイライラしてみたり、
怒りがわいてきたり、妬み、僻み、色々すると思います。
　
この怒りや妬みをどうやって皆様方が沈めていくかと言うと、
例えば、念仏の教え
一番簡単なのは手を合わせて「 南無阿弥陀仏 」と心の中で静かに念仏を唱えることで、
さっきまで沸々とわきて来た怒りなどが、少し和らいでいるんじゃないかなと思います。
気持ちが楽になる方法として、是非取り入れて頂ければなと思ってます。
　
よく車に乗っていると、煽られたり、急に出てきたりとすると、
「 このやろう！ 」となったりしますよね。
あれもほんの一瞬の怒りなんですよ。よくよく考えると大したことないんですよね。
　
カチンっとして「 このやろう！ 」となってから６秒間経つと、
自然に落ち着いてくるというデータもあるようでございます。
その６秒間に「 南無阿弥陀仏 」を使って、より心を静めて頂けるという事を、
今日皆さんに知って頂けたな、とこのように思っております。
　
また、こうして悪天候の中でも手を合わせに来て頂いております。
わんちゃん、ねこちゃん、小動物の大事な家族の動物達に手を合わせて頂いておりますが、
手を合わせることによって、少し気持ちを穏やかになったり、和らいだりしていませんか？
「 ここに来て手を合わせると、なんだか気持ちが落ち着くんですよ 」と話される方もいます。
　
前にも言ったかもしれませんが、
「 ここに来るまでに腹が立ったり、イライラしたりしていても、
境内に入って納骨堂やお寺の空気に触れると落ち着いてくるんですよ」
と話される方がたくさんおられます。
　
皆さまのわんちゃん、ねこちゃん、小動物達もそのような所で、
皆さまを支えているんだなと思って頂いて、納骨堂に足を運んで頂いたら、
皆さまは落ち着き、わんちゃん、ねこちゃん、小動物達は来て頂いて喜んでいるかと思います。
　
今日は、悪天候の中来て頂きました。
帰りの際は、お気をつけてお帰り下さい。
本日はどうもありがとうございました。
　
　
《次回の法要の日程をお確かめください》
　
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