「虫刺され」といっても刺す虫にも種類があります。その中でも最も身近な刺す虫についてご紹介します。
人だけではなくワンちゃんやネコちゃんが刺される場合もありますので参考にしていただけたらと思います。
蚊
公園で遊んでいる時やお散歩の時、寝ている時でも刺されることがあるとても厄介な蚊です。蚊が刺してくるのはメスの蚊が産卵の時期だけで私たち哺乳類、ワンちゃんやネコちゃんからも血を吸います。蚊が何故血を必要としているのかというと、血液の中のタンパク質を産卵のために必要とする為で、産卵の時期以外の普段は花の蜜などを吸って栄養を取っています。夜中でも血を吸いにやってくる蚊が真っ暗の中でどのように血を吸える生き物を見つけて寄ってくるのかというと、私たちが呼吸の時に出す二酸化炭素や汗の中のアンモニアなどの成分を触角にある器官で感じ取って血を吸いにやってくるのです。
そして口吻というストローのような口を皮膚に刺して血を吸います。実は一本のストローではなく、複雑な構造になっていて上唇と下唇、数本の針で出来ているのだそうです。数本の針のうち、3本が重要な針の役割をしていて真ん中の針でも0.03mという細さの針を持っています。私たちの髪の毛が約0.1m程ですので髪の毛より細い針がノコギリのような動きをしながら皮膚を刺し、上唇を使い血を吸うのです。そのような刺し方でなぜ私たちが気付かないのかというと、蚊の唾液の成分には麻酔のような効果があり、さらに血が固まるのを防ぐ物質も含まれているので気付かれることなくお腹いっぱい血を吸うことができるのです。この唾液の成分が私たちの体に入るとアレルギー反応を起こしてしまい痒くなるのです。
この痒みはどうしたら早く収まるのでしょうか?ぷっくり腫れている場所に爪でバッテン・・この方法では痒みが収まることはありません、ほんの少しの間気を紛らわす行為ですので効果はありません。痒くて搔いてしまうと細菌感染や伝染性膿痂疹(とびひ)になってしまうことがありますのでまずは刺された場所をキレイな水で洗い流して雑菌が入らないように清潔にしましょう。痒みを抑えるには冷やすことが効果的といわれています。腫れと痒みや痛み、このような症状は炎症をおこしている部分を冷やすことで症状を和らげます。かゆみ止めや虫刺されの薬を塗ることも効果的です。市販されているステロイド外用剤も効果があります。皮膚の腫れがひどい場合や発熱などの症状が出た場合には病院を受診しましょう。
蚊が媒介する感染症もあります。良く知られているのはマラリアがありますが他にもデング熱や日本脳炎、ジカ熱などがあります。日本では日本脳炎やデング熱の恐れがありますので蚊に刺されないように虫よけなどの予防も大切です。ワンちゃんの場合でも心配される病気の一つにフィラリアがあります。フィラリアは寄生虫の一種で体内に入り込み血管や心臓などの内臓に寄生します。初期症状が無症状の場合もあり、気付かずにいると命の危険や治療が難しくなるので早期の治療が大切です。病院でもらえる薬は駆虫薬で毎月一回の投薬がフィラリアの効果的な予防です。ネコちゃんもフィラリアにかかることがありますが、ネコちゃんの体内でフィラリアが成虫になることが稀でほとんどは成虫になる途中で死滅してしまうそうです。とはいえ、ネコちゃんの場合はフィラリアに気付くことが難しいために症状が重くなってからの発見になりがちなのでやはり月に一度の薬で予防するのが有効です。このように厄介な蚊ですが実は蚊の針の構造を基に痛くない注射針の研究に役立っているようです。
ハチ
身近にいるハチにはいくつかの種類があります。攻撃的なスズメバチもいますし、足長バチ、ミツバチやクマバチもいます。ハチの針は産卵管にあたる器官が変化したもので、メスだけが刺せるそうです。オスは刺すマネをすることで身を守るとされています。ですが最近の研究でオスでも刺せる種類のハチがいることが確認されていてオデコフタオビドロバチという種類のハチですが身近にいるほとんどのハチのオスは刺すことが出来ません。ハチの持っている毒には成分がどれも同じではなくいろいろな化学物質がブレンドされているので研究者の間では「毒のカクテル」とも呼ばれているそうです。ハチの毒でアレルギー反応が出てしまう体質の人もいます。激しい症状は「アナフィラキシーショック」と呼ばれ、命にかかわるので注意が必要です。
ミツバチは主に花の蜜を集めて巣に運び美味しいハチミツを作ります。ミツバチのほうから襲ってくることはありませんがミツバチも自分の身が危険になると刺すことがあります。ミツバチの針には返しが付いていて一度刺さると抜けません。ハチが離れると毒の入っている毒嚢と呼ばれるお腹の部分ごとちぎれてしまいますので刺したミツバチは生きていくことが出来なくなります。しかし刺さった針はまだ毒が入っている毒嚢とつながったままで、そこからも針に毒が送り続けられているのです。このように自分を犠牲にして刺すハチはミツバチだけで他のハチは何度でも刺すことが可能です。
ハチのほうから襲ってくる、所謂「刺すハチ」の代表ともいえるスズメバチは主に木の枝や樹木の茂みの中などに巣を作ります。女王バチが冬眠から目覚めた春先に巣を作り始めて初夏に働きバチが増えると巣は大きくなります。9月頃には巣の大きさは最大になり新しい女王バチが生れる時期になるのでスズメバチが敏感になり、うっかり巣に近づくと大量のスズメバチが一斉に攻撃してくる恐れがあります。近づくもの全てを攻撃するのではなく、巣の中から常に監視を行っています。偵察バチが巣の近くを飛び回り、危険を仲間に知らせます。敵に対しても「近づくな!」と伝えるかのようにカチカチとアゴを鳴らしながら最終警告の威嚇をします。それでも近づく敵には容赦なく攻撃を仕掛けます。攻撃の仕方は刺すのはもちろん、刺すことが出来ないオスは噛むこともしますし毒液を霧のようにまき散らしたりもします。まき散らされた毒液は警報フェロモンの役割もしていて次々とスズメバチが襲い掛かってきます。ミツバチと違い針に返しはないので、何度でも刺してきます。逃げてもしつこく追ってくるスズメバチの種類もあるそうですので逃げられたとしても油断は禁物です。防護服をも貫通する針を持つスズメバチもいるので安心は出来ません。ハチの巣の駆除は専門の業者に任せた方が安全です。
これだけ危険なスズメバチの巣ですが最近ですと家の軒下などに巣を作ってしまう場合もあるそうです。見かけたらもちろん近づかないことが一番ですが、ハチの巣がある事を知らずに近づいてしまった場合は刺されないための対応をして身を守りましょう。
スズメバチを見かけたら・・体の黒い部分を守りながらゆっくりと低姿勢をとりスズメバチが去るのを待ちましょう。黒い部分を攻撃してくるので頭などの黒い部分を隠すのも効果的です。大声で騒いだり動きが大きいと敵だとみなされスズメバチを刺激してしまうのでゆっくりと動くことが身を守る行動になります。ハチは横に動くものに敏感で上下の動きは苦手とされています。また、匂いに敏感で香水や甘い匂いの成分が警報フェロモンと似た匂いがする香水や柔軟剤などもあるので山や川などハチと出会う事が予想される場所へ出かける時には匂いにも気を付けましょう。
また、お散歩中のワンちゃんが茂みの中の探索をしてハチに刺されたという事例もありますのでお散歩中にもハチがいないか注意をしてあげましょう。ワンちゃんは鼻で匂いを嗅ぐので鼻を刺されたという事例や動くハチをパクっと噛んで刺されてしまったなどがあります。
もし、ハチに刺されたらどのような対処をするのが良いのでしょうか。まずは傷口を強く絞ったり吸引器などを使ってハチの毒を外に出すことで応急処置になります。ただ、くちで直接吸い出すことはしてはいけません。くちの中に傷があった場合にその傷から毒が入ります。そして傷口を流水に当てます。傷口から毒液を出すためですのでゴシゴシこすったりはしません。アレルギーのある方でエピペンを病院から処方され持っている場合はアナフィラキシーショックの症状を緩和することが出来ますが一時的なものなので必ず病院を受診しましょう。
発疹や頭痛、吐き気などの症状が出た場合は速やかに病院へ向かいましょう。
ワンちゃんが刺されてしまった場合・・全身の脱力や呼吸が苦しそうだったりしている時はアナフィラキシーショックを疑いましょう。ワンちゃんは言葉で自分の症状を伝えることが出来ないので飼い主さんがアレルギー反応が出ていないかを観察してあげてください。アレルギー症状が出た場合や何日も腫れが引かない場合は動物病院へ連れていきましょう。
ダニ
お散歩の際に草むらに入ったり、ハイキングなどで山に入った時にマダニにかまれることもあります。刺された直後は自覚症状はありませんが時間が経つにつれて痒みや発疹などの症状が出ます。静かに忍び寄り見つかりにくいところを刺して一度血を吸い始めると4~5日間程じっくりと時間をかけて血を吸います。血を吸う量は自分の体を100倍以上になるまで吸い続けてお腹がいっぱいになると自分から離れていきます。痒みが一週間程度続く場合はダニを疑いましょう。もしダニに刺されている状態で気が付いた時には無理に引きはがそうとすると口の部分がちぎれて残ってしまう場合があります。病院でとってもらうとその後の処置もしてもらえます。ダニの中には感染症の原因になる病原体を持っている種類もありますので、もし自分で除去できた場合でもダニを持って病院へ行くと安心です。ツツガムシ病や日本紅斑熱、ライム病などがよく知られている感染症です。刺されてしまっても全てのダニが病原体を持っているというわけではありませんが、診断や治療が遅れると命の危険もある感染症です。
ダニに刺されないための対策はどのようなものがあるのでしょうか。まずはダニに刺されないように山や川へのお出かけは肌を出さない服装をしましょう。イカリジンなどの入った虫よけを使用するなども効果的です。ペットちゃんにも使える虫よけも市販されているので活用してみましょう。また、お出かけの後はお風呂に入った時などに皮膚にダニがついていないかを確認しましょう。ワンちゃんの場合、体温の高い所や毛の少ない所が刺しやすい場所とされているので、注意深く見てあげましょう。大量のダニに血を吸われると貧血になる場合もありますし、アレルギー反応で皮膚炎を起こすこともあります。日常的にお手入れをしてワンちゃんの体を清潔に保ってあげましょう。また、血を吸ったダニは卵を産み落とし繁殖をするので家の中で繁殖しそうな場所のお掃除も日頃から行いましょう。予防と対策をしっかりすることでこの恐ろしい感染症をもつダニから身を守ることが出来ます。
このように虫刺されにも「何に刺されたのか」で対処法が変わってきます。適切な処置で不快な皮膚トラブルや感染症から身を守りましょう。刺されてしまってからの対策より、刺されない予防が大切になります。また、感染症などは病院での検査で見つかるので、定期的な健康診断が大切ですね。アレルギー反応によるアナフィラキシーショックは虫刺されやハチの毒だけではなく食べ物や薬物アレルギーの場合もあります。重症の場合、意識障害や呼吸障害などの症状があり命の危険がありますのですぐに病院へ行きましょう。
ペット愛葬社 寺嶋
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