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2026.6.12 コラム

猫のシャンプー ~猫ちゃんにとってのシャンプーとは~

現代において私達と暮らしている猫ちゃんにとってシャンプーというのは一般的になりつつあります。
だがしかし、昔はしなかったのに今現在はなぜシャンプーをすることになったのか。

今回はその部分についてお話いたします。

 

猫のシャンプーと犬のシャンプー

第一に犬ちゃんはシャンプーするものという認識は多くの方がお持ちであると思います。
シャンプーの大きな役割は汚れ落とし、皮脂の洗浄、そしてなにより体のチェックという意味が大きな部分です。

汚れというのは散歩時の汚れ、そして家の中で一番汚れている床を主な生活源としており、人間の足裏や衣服から落ちた汚れなどを犬ちゃんは身体に堆積させてしまいます。
これを落とすのが一番の大きな役割となります。
続いて皮脂も同じくらい大事なポイントです。
犬ちゃんの種類によっては身体からでる皮脂が多い子や、その皮脂が臭う子がいます。
皮脂というとそこまで気にされる方はいらっしゃらないかもしれませんが、犬ちゃんにとってはとても大きな問題なのです。
人間でも汗かいたり汚れたり、それが体に堆積してしまうと不快はもちろん、皮膚病になったりしてしまうと思います。これは犬ちゃんも同様で、アレルギー症の悪化や皮膚疾患を患ってしまうことがあるのです。
通常家の中で生活するから大丈夫と思いがちですが、本来は二週間に一回程度のシャンプーが理想とされています。
日々のブラッシングをすることで汚れの除去などを行う事ができるので、手入れをしっかりされている方であれば一か月に一度のシャンプーでもカバーできる範囲化かと思います。
そして体のチェックですが、日々私たちと触れ合っている犬ちゃんの体の異常には気が付きやすいものですが、シャンプーを自分ですると全身をくまなく触れる事となり、皮膚の異常や痛がる素振りなどに気付くことができます。

また専門店にお願いすることで、トリマーさんによりますが、プロは多種多様な犬ちゃんに触れているため違和感に気付きやすいと言われております。
皆様が気付いていない些細な点をトリミング終了時に教えてもらえて病気の治療に早めにかかれた等の声を聴くことも多いですので、犬ちゃんにとってシャンプーが大きな役割を担っていることがお分かりいただけたかと思います。

では猫ちゃんにとってシャンプーとはどのような役割をもっているのか、そして何故昔はシャンプーが不要とされていたのかについて犬ちゃんと比較しながらお話いたします。
過去日本にいた猫ちゃんというのは多くが短毛種であり、猫ちゃん自身が毛づくろいをすることで概ね汚れを取ることが出来ていました。おそらくこれが猫ちゃんにシャンプーが不要とされている理由の大部分でしょう。
しかしながら現代には長毛種の猫ちゃんや、海外生まれの猫ちゃんとの交雑種いわゆるミックスの猫ちゃんが増えることで過去の猫ちゃんと違った様子になってまいりました。

まず長毛種の猫ちゃん、代表的な例をあげるとペルシャやノルウェージャンフォレストキャットなどが該当するかと思います。こういった長毛種の猫ちゃんは身体についた汚れや毛にくっついた汚れなどを簡単に取り除くことができません。
日々のブラッシングで取ることも可能ではありますが、体を触られるのが好きではない猫ちゃんも多く、日々のブラッシングに苦労することや、まともにブラッシングが出来ないという事があると思います。
また猫ちゃんによるのですが、背中から尻尾、尻尾の上面にかけて皮脂が多く出る子もいらっしゃいます。

長毛種の猫ちゃんと暮らしている方ならイメージできると思いますが、毛玉がたくさんできてしまい、家族ではどうしようもなくなってしまう状態です。
この毛玉に関しては大きな三つの要因がございます。
一つ目はブラッシング不足による取り切れていない抜け毛が外に出せずに周りの毛を巻き込み絡まってしまう。
二つ目は皮脂がその取り切れていない毛を固めてしまいさらに毛を巻き込んでしまう。
三つ目は案外気づきにくい点なのですが、ちょっと汚れたから濡らして拭いてあげよう、また大トイレにおしっこをしてそれが股間やお尻についてしまうことで汚れと水分を含み、乾かぬうちにそれを座ったりすることで毛を絡ませてしまうことです。
ですから日頃綺麗にブラッシングをしていて、皮脂の少ない子であればそうそう毛玉はできないようになっています。
これには猫ちゃんの種類により若干の差はございますが、基本的にこの三つを気を付けることで長毛種の猫ちゃんでも毛玉はできないようになっています。

では短毛種の猫ちゃんはシャンプーが必要ないのかといえば、上記皮脂の話はおおむね度の猫ちゃんもあるものなのです。
一緒に暮らしている方はよく見て頂けるとお分かりいただけるかもしれませんが、お腹付近の毛とお尻の背中側上部尻尾の付け根あたりの毛はいくつかの毛がまとまったような濡れ毛みたいになっていないでしょうか。
それが皮脂が毛についた状態なのです。猫ちゃんはその部分に皮脂が出ることが多いのが特徴です。

また猫ちゃんによる差はありますが、皮脂含めて臭いがしてしまう子がいたり、フケなどが出てしまう事で人間側がアレルギー反応をおこしてしまうことがあります。
つまり猫ちゃんが健全に過ごすためには犬ちゃんと変わらずシャンプーは必要になってまいります。

猫ちゃんのシャンプーの方法
まず大前提として、猫ちゃんの多くは体に触れられたり押さえつけられることを好みません。
つまり体に触れるという事は足や手でひかかれることや、噛みつかれることも視野に入れなければなりません。
これは普段コミュニケーションをとっている猫ちゃんでも一切関係ありません。

シャンプーと乾燥まで続けてするということは猫ちゃんにとってとてもつらい時間となるのです。
それではシャンプーを行う際に準備するものは、

 ・シャンプー(出来れば猫ちゃん用)
 ・コンディショナー(シャンプーと一緒のものでもいいが出来るなら別々の物が望ましい)
 ・ブラシ
 ・コーム
 ・タオル(2枚から3枚あると良い)
 ・ドライヤー(出来れば音が小さいものが良い)
 ・カラー(首回りに巻き付ける噛みつき防止)

シャンプー
多様な種類が発売されていますが、基本的な選び方としては出来ればコンディショナーが一緒に入ってないタイプを選ぶのが良いでしょう。
しかしながら、シャンプーに慣れていない猫ちゃんがシャンプーからコンディショナーの時間まで耐えられない可能性もあります。
自信がないときはコンディショナーが入っているタイプでも良いかもしれません。
また、香料が多く入っているものから少ないものまでたくさんの種類がありますが、これは出来るだけ香料の少ないものを選ぶと良いでしょう。
経験上シャンプーを終えた猫ちゃんの匂いに、同居の猫ちゃんが敵対行動をとってしまうのです。
普段仲が良い猫ちゃん同士でもこうなってしまうのは、匂いが強いからです。
鼻の敏感な猫ちゃんにとって少しでも負担が少ないほうが良いと思いますので、単独飼育の猫ちゃんだとしても最初は匂いの少ないものを選ぶと良いでしょう。
シャンプーをする際には背中からしっぽの付け根にかけての皮脂が多く出る場所は、シャンプーで数回先に洗うとよいでしょう。この皮脂の攻略が猫ちゃんのシャンプーにおいて一番のポイントかもしれません。

また体を最初に良く濡らし、シャンプーは泡立てネットなどを使いよく泡立てて使ってください。
けしてシャンプーの原液を直接体につけないようにしましょう。

コンディショナー
こちらもシャンプーと同様に気を付けるべき点は香料のみかもしれません。
それ以外は大きな問題はないと思いますので、お好きなものを選ぶと良いでしょう。
ただし出来る事であればシャンプーと同一シリーズのものを選ぶとよいでしょう。人間用のシャンプーもそうですが、別のシャンプーとコンディショナーを使うと匂いが喧嘩してしまうことがあるからです。
コンディショナーについてはシャンプーと違い大きな注意点はありませんが、コンディショナーはよくお湯に溶かして全体的にかけてあげ、そのあとのすすぎ残しが無いように気を付けましょう。
すすぎ残しがでると後々べたべたして大変になってしまいます。

ブラシ
ブラシは日頃のお手入れで持っている方も多いかと思います。
自宅でのシャンプーを行い時には、スリッカーと言われるものを一つ用意すると良いかもしれません。
その理由は普段使っているブラシはゴム状の物だったりして、シャンプー後の毛を乾かすためのブラッシングには適していないからです。ゴムでできたものはゴムの摩擦で抜け毛などを取り除くことを一番の目的としているためシャンプー時のブラッシングには合わないのです。

可能であればスリッカータイプで先端がボール状になっている皮膚に対して優しいものを選んでください。
ブラッシングを繰り返すうちに皮膚に負担がかかり、慣れないうちは皮膚を気付つけてしまいます。
またシャンプーに入る前に一度全体的にブラッシングとコームをして余計な抜け毛などをとってあげましょう。
体が濡れてしまうとその抜け毛は乾燥をさせる際にとても邪魔なものになるうえ、ひっかかることで猫ちゃん自身が不快に感じてしまいます。
事前ブラッシングをした後は一度ブラシを洗っておくとシャンプー後の毛を汚すことがないのでお勧めです。

コーム
ブラシと似ているもので必要なものなのか疑問を持つ方も多いかと思いますが、実は正式な用途としては違うものになります。
コームはドライヤー時に直接使うものではなく、ブラシでのドライヤー後に毛の中に残った抜け毛などを取り除く役目が一番の役割になっています。
つまり普段のブラッシングも実は抜け毛をすべて取り除くためにはブラシのあとにコームをかけなければなりまません。しかし最初からコームをかけるのはとても危険で、猫ちゃんにとってとても痛いものになります。
日頃ブラッシングをしているのに毛玉が出来てしまう人はコームを購入し、一度試してみると良いかもしれません。
もしかしたら普段取れなかった残り毛がたくさん取れるかもしれません。
またコームにはホコリやよけないゴミをとる役目もありますので覚えておくといいかもしれません。

タオル
シャンプー後のタオルドライにタオルが必要になります。
大きさは人間用のバスタオルで十分ですが、タオルドライをしっかりしなければならないため2枚から3枚は用意をしておくと良いでしょう。
バスタオルには別途使い道があるのですが、これは猫ちゃんが逃げようとしたときに体を包むような形で固定をする役割も担います。どうしても手で体を固定しようとしても難しく、その上ドライヤーとブラシを使うとなると猫ちゃんが動かないようにすることで圧倒的に作業性があがります。
作業性というと何かわるいイメージもありますが、実は作業性を突き詰めることでシャンプーにかかる全体時間を短くすることができ、それは猫ちゃんのストレスを一番減らす形となるのです。

ドライヤー
ドライヤーは専門店のようなものを用意するのは難しいでしょう。
自宅で行う場合は人間用をしようするのですが、手で持ちながらの作業は無理ですから何かに固定しなければなりません。
どの家でも用意ができるものを例に挙げると段ボール箱が良いでしょう。
段ボール箱に穴をあけて、そこにドライヤーの取手の部分を差し込みます。ドライヤーのオンオフのスイッチが押しやすいように工夫する必要がありますが、これでドライヤーから手を放して乾燥をさせることができます。
ドライヤーを使う場合、風量は最小にしてください。ただでさえドライヤーの音にビックリしてしまう猫ちゃんが多い中、強い風が出てきたら猫ちゃんはパニックになってしまいます。
乾燥をさせる時のコツは背中の部分から少しずつ慣らしてあげ、そこから乾燥させにくいお尻から股間の場所、最後にお顔回りをしてあげると良いと思います。
見える場所から乾燥させたくなりますが、このドライヤーの時間まで耐えてる猫ちゃんにとってはどこで限界がくるかわかりません。
そんな中限界ができてお尻の乾かしにくい場所を残したままになってしまった時、その乾かせなかった場所は擦れやい場所であるため毛玉一直線となります。
その点、顔回りは最悪自然乾燥でも乾きやすい場所なのでフォローがききます。
なので普段濡れたら厄介なところから乾かすのがベストになります。
また背中を先に乾かすのは、濡れたままだと皮脂がでてしまうのを防ぐ事も大きな役割ですが、猫ちゃんが比較的触られても嫌な部分でもないからです。

カラー(エリザベスカラーなど)

これは必要な子とそうでない子がいるかと思いますが、どうしても嫌がって咬みつこうとしてしまう子がいるときは、このカラーをつけることで、シャンプー全体の安全性があがるので、一つは用意をしておくと良いかもしれません。
全体的な流れとしては、シャンプーに入る前にブラッシングとコームをかけ、よく体全体を濡らしすすぎあわら胃をしておく。
よくすすいだらシャンプーを泡立て背中から足の部分、そして首元をよく洗い、最後に身体全体を洗いましょう。
シャンプー後はコンディショナーをし、よくすすいだら水気を切ってタオルドライして、ドライヤーをブラッシングしながら行うという流れになります。
もちろん爪は日頃から切っておくのが一番ですが、シャンプーに入る前に必ず確認をし、長ければ切りましょう。爪が長いままだと猫ちゃんが嫌がって手を出すときにかならず爪を出してひっかいてしまいますので大事なポイントとなります。

最後に
猫ちゃんのシャンプーの重要性やその仕方についてお話しましたが、猫ちゃんの健康を維持してあげられるのは家族だけとなります。
猫ちゃん自身が喜ぶことではないかもしれませんが、体のメンテナンスとしての役割はとても大きな意味をもっています。
家族では困難だと感じられたときは猫ちゃんをシャンプーしてくれるお店さんを探してお願いしてみましょう。

きっと綺麗になったあとの我が子の可愛さは、今より大きなものになると思います。

 

 

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