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2026.9.10 コラム

動物葬祭とは

ペット葬儀、ペットセレモニー、ペット霊園、動物霊園、動物葬祭、火葬、供養など、色々な呼称が一般動物愛護者及び業界において使用されています。葬儀は死去後火葬に至るまでの事であり、火葬とは収骨の事であり、霊園とは火葬場・管理棟・墓地・納骨堂・などの施設を指す事であり、供養とは読経なども含む死去後の死者をともらいう精神的な一連の行為を指す事と位置付けます。ペットの葬儀、火葬、霊園、供養という別々の意味の4つの事を総称して、動物葬祭と位置付けます。

動物供養と動物愛護の歴史
歴史の中で人間と動物は深い関わりを持ってきました。犬ちゃんに関しての歴史は古く、石器時代の頃から家畜化され15,000年も前から人間と生活してきたと言われています。猫ちゃんは約4,000年ほど前から人間と共存し、家畜化されたと言われています。
ですが、人間の葬儀も人間の歴史と同じである様に、犬猫等の人間と共存した動物の葬儀については、その歴史と同じです。愛するものが旅立つ事は、人間の心も動物も同じであるからです。

日本においては6世紀から7世紀、仏教の仏様として馬頭観音が中国より伝わり、動物の供養の菩薩(明王)として祀られ、馬だけではなく農耕用に家畜された牛、馬そして犬猫の供養にも用いられてきました。馬頭観音は六道輪廻のうちの一道である畜生類を救う観音ともされ、変化観音様の変化する六観音としては畜生道を化益する観音様と言われています。

又仏教が朝鮮半島などより伝えられた頃の675年に天武天皇が牛、犬、鶏、猿を対象とし肉食禁止の勅令をだしています。その後の政権が肉食の対象を魚、猪、鹿、兎、等々も対象とした時期もありましたが、江戸時代の将軍徳川綱吉が1687年に生類憐みの令を発令いたしました、この令については綱吉死去後廃止されましたが肉食禁止の風習はその後も継続され明治初期に西洋の肉食文化の影響により肉食禁止の解除法を発令するまで日本では牛馬猫猿などは食しない風習が続きました、明治以降に、生類憐みの令は稀代の三大悪法として、日本では評価していた時期もありましたが、近年にその評価が見直されてきています。戦国時代は、日本国内は人や動物を殺傷する事が日常化し、人や動物の命が軽視され、それまで肉食が野蛮な行為としていた日本人の意識が薄れておりました、戦国時代が終わり、日本全体が秩序ある平和な江戸時代が約80年を経過した、5代将軍綱吉がその時代に横行していた一般市民を殺傷する、侍の辻斬りや捨老人、捨子供、捨病人、捨馬、捨牛、捨犬やそれら弱者に対する、虐待や殺傷を禁止したものであるとされています、又将軍綱吉は、仏教や儒教の思想に基く国民全体の、弱者救済の精神文化向上による、統治安泰を目指したものであり、この時代の世界の動物愛護精神文化から見ても、当時の西洋の動物愛護先進国にひけを取らない立派な法律であったとも言えます。

現在の動物愛護法をはじめ、保護責任者遺棄罪や、児童虐待防止法など、近年の日本において同じような、弱者救済の法律が施行されています。この生類憐みの令の後、日本においては犬などや馬、牛など人間と共存する動物の肉を食しない風習が、一部社会を除き定着しました。明治の初めに、文明開化として欧米人の牛馬などを食する文化が日本に入り、その後、日本人の多くが牛馬豚などを食するようになりましたが、犬猫については決して食しない風習が現在に至るまで残っています。日本の動物愛護精神及び動物葬祭事業が、一般大衆に根付く土壌として、この生類憐みの令が現在まで影響していることは否定できない事であります。

動物葬祭業の始まりと現在
日本において、第二次世界大戦までは、全国の寺院において農耕用の家畜を祀る、また一部の檀家の犬猫などを供養したりすることも散見されました。戦後、人間に寄与した盲導犬や警察犬などの、供養塔をお寺に建てたりする事も、全国の寺院において見受けられるようになりました。

第二次世界大戦の戦前・戦中又はそれ以前に、全国の寺院において、一部檀家の犬猫等のお墓を寺院内に建立した事実は見受けられますが、それは葬祭業としてではなくお寺の宗教的な意味での事であり、動物葬祭業の始まりとは言えません。

一寺院が檀家、信者だけではなく、一般の方々の犬猫等の葬儀・火葬・納骨・供養を引き受ける事業は、昭和20年代に東京・府中市の寺院系動物霊園で行われたのが最初です。その後昭和20年代後半に、東京及び神奈川などで、宗教法人以外の一般法人の動物霊園が事業を開始し、昭和30年前後に、関西でも民間の動物霊園が事業を開始しました。

昭和40年代には、名古屋地区、昭和50年前後には北海道、北陸、京都、九州、関東地区などで、いくつかの寺院経営及び、民間経営の動物霊園・動物葬儀社が事業を開始しました。平成に入ると、ほとんどの県に動物霊園及び葬儀社ができ、現在平成30年においては全国で約1000以上の動物霊園葬儀社と、ペット火葬車業者が存在します。

昭和50年代頃より、番犬やネズミ捕りなどの、実用的な理由で飼育する方はほとんどいなくなり、癒しを求めて伴侶として家族の一員として扱われるようになりました、そんな背景からほとんどの人が、人間の葬祭の流れに準じた形式が好まれるようになりました。昭和40年代までは、土葬が主流でありましたが、衛生面の上からも、ほとんどのペットが火葬されるようになりました。又行政も、火葬を奨励しており動物葬祭事業者の形態も納骨堂や墓地を備え、固定火葬炉のある動物霊園と、主に火葬業務のみのペット火葬車の業務形態に、区分されますが条例等に於いて、業務状態が左右される場合もあります。平成になり動物葬祭全般に於いても人間と同様に行いたいと考える人が増加し、動物葬祭事業者が色々なセレモニー方法などを行うようになりました。

又平成になりインターネットの世界的な普及と物流の発達もありパソコンやモバイルの性能向上も手伝い色々な商品の購入や旅行やホテル予約などのインターネットによるサイト利用がパソコンだけでなくむしろタブレットやスマホなどにより一般に普及致しました。
その為平成10年前半より人間の葬儀業界や霊園業界の紹介サイトがまず登場し動物葬祭業界も平成18年頃以降に地域や業務内容を指定して紹介するサイト数社が登場致しました。
平成20年代後半になると事業者より紹介料などを徴収し運営する全国的に展開する動物葬祭事業者専門の紹介サイトであるポータルサイトの運営会社、数社が事業を始めました。

人間の葬送の種類

自然葬送法  人為的自然葬送法  人為的保存葬送法

自然葬送法
自然葬送法とは遺体を自然界に戻すため、自然界にある有機微生物・炭酸ガス・無機物質及び水・風などを使い時間をかけて自然に遺体を同化させる葬送法をいう。
土葬(お棺が有無)
水葬(川・海など)
遺棄葬(遺体を山中などに遺棄する)
樹上葬  崖葬  洞穴葬
洗骨葬(土葬後取り出して洗い骨にする)
船葬(流す・土葬・焼却)

人為的自然葬送法
人為的自然葬送法とは、人間によって短期間で遺体を自然に戻す葬送法をいう。
火葬(日本は骨の形のまま、欧米は骨を粉状にする)火葬後の焼骨を墓地、納骨堂、樹木葬、散骨などとして供養する
鳥葬(遺体をはげ鷹などの鳥に食べさせる)
人為的保存葬送法
ミイラ葬  屋内安置葬  屋外安置葬  冷凍葬

その他遺骨・遺灰などを野山、海などに散骨したり、遺灰・遺体などをロケットなどで永久に地球を旋回させる宇宙葬など、特殊な葬送法もあります。
又、最近の科学によっての遺体長期保存法としてエンバーミング葬(血液・体液を腐敗しない液体等に変えるなどし、数週間遺体の腐敗を防止する)がありますが、これは最終的な葬送までの遺体の管理として捉え、葬送の部類には入らないものとします。

土葬の定義
土葬とは、単に遺体を土中に埋める事ではありません。その場所が墓として永代(300年間)存続できる安住の地である事と、埋めた場所が分かるような物、例えば石、現在では墓石があるかが土葬の定義となります。

場所については、他人の土地は勿論の事、山、川など公共の土地は安住の地とは言えません。また、自分自身の土地においても、たとえ所有していても300年間その土地を所有し続ける保証はなく、安住の地とは言えません。戦後、人間の墓地も墓地埋葬等に関する法律により、指定された場所以外での墓地建立は禁止されています。江戸時代、大名屋敷または広大な土地を持つ町屋であってもその土地に墓地を建立する事はせず、墓地はお寺などの別の地に建立したというのはこの根拠によるものと思われます。

民間の大きな会社、銀行、または財をなした個人であっても、会社倒産、個人破産など予想を超えた事態が、300年の間には起こり得ます。しかし寺院の墓地及び民間の墓地については、宗教法人法と墓地埋葬等に関する法律により、倒産または破産等によってその墓地自体の存在が危うくなる事はないようになっており、動物の墓地埋葬についてもこの観点から考慮することが必要であると考えます。よって土葬の定義とは、土中に遺体を埋める事、埋めた場所が安住の地である事、埋めた場所がわかる標がある事、以上の3つとなります。

火葬の定義
火葬とは単に遺体を焼く事ではなく、日本ではお骨を取るために遺体を焼く事を火葬と言います。地方自治体の一般廃棄物としての犬猫等のごみ焼却炉においての焼却は勿論の事、動物専用炉においても、お骨を取る為でなく単なる焼却を行いお骨をごみ埋立地などに埋めるのであれば、それは火葬とは言えません。尚、ごみ焼却炉においても、お骨を取る為に焼却をするのであれば、それは火葬と定義されます。よって火葬の定義とは、お骨をとるために焼く事となります。

葬儀火葬の留意点
人間の葬祭との類似点  
電話受付及び説明 
納棺  
遺体の取り扱いについて秘密事項の遵守

人間の葬祭との類似点

人間の葬祭にも様々な形があるように、動物の葬儀にも各家庭が希望するいろいろな形の葬送があります。こと動物の葬儀に関しては、家族による見解の違いが大きく表れるので、どのような方法を望んでいるのかしっかりと把握する必要があります。時に火葬については人間では個別火葬だけですが、動物では合同火葬もあります。又、葬儀祭壇等を望まない家族もいることを念頭に置かなければなりません。時間・コスト・供養の方法について分かりやすく説明します。また、動物の葬儀は初めてだという方がいます。人間の葬儀との類似点・相違点も質問されますので、動物の葬祭のみならず、人間の葬儀全般についての知識もある程度必要になります。また、ペットロスに関する知識があれば、動物との別離に苦しむ家族の支えとなることが出来ます。ペットロスを解消できるような葬儀をする・家族にとってお別れが気持ちよく出来ることは、喪主様に満足して頂けることでしょう。

葬儀は亡くなった動物を供養するだけではなく、残された喪主様の心のケアをする事が重要です。そのために言葉遣い、服装、立ち居振る舞いなども常に磨いておく必要があります。

 

ペット愛葬社  中村

 

福井動物霊苑
910-0818 
福井県福井市堂島町110   0776-54-5073 
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